医水民の日常

横浜市立大学医学部水泳部のブログです。

変わらないもの

「ブログっているかな?」

とある彼が僕に送りつけてきたlineです。

 

「ブログっているかな。そもそも今ブログをTwitterでアップしてもいいねくれる人って医学科4年の稀有な男子だけだよね、読んでる人いるのかな。外に出せるいいところを内輪だけで共有して楽しんで、それって意味あるのかな。部員が語る部内の上澄み事情に興味がある人っているかな。それってズボン履いてるけどノーパンみたいなことですよね。そもそも部活の雰囲気とか部員の人となりってそんなことからじゃ到底判断できませんよね違いますか。」

こんなことを想像で補いながら、僕もニヤニヤしてました。

 

 

本気にしないでくださいね。これは現在放送中のあるドラマのパロディです。25%くらいは嘘です。

彼と僕の本心は皆さんで見定めてください。 白黒つけるのは恐ろしい。

 

 

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最近ハマっていることがあるんですけど。 

僕だけの秘密にしたいので門外不出・他言無用でお願いします。

おとなは秘密を守る。ですよね。

 

福浦キャンパス、駐車場を通り抜けてひたすら南に行くと車用の出口がテニスコートの傍くらいにあって、出てひょいと行くと海が見渡せる通りに出れるんです。

最近特に実験が詰まってなければリサクラの昼休みを早めにいただいて一番乗りで食事をして、だいたい生協でコーヒーか紅茶を1本購入し、海へ行って5-10分ぼーーーーっとするのにハマってます。配属人数が1人しかいないのでパズドラで一緒にワイワイする人も話す人もいないのでこんなことしかできません。

これが意外と飽きないんです。毎日見てても雰囲気が全然違います。同じ晴れの日でも雲の出方とか光の反射の仕方が全然違って、水面はもちろん遠くに見える房総半島や三浦の見え方も全然違います。あと満潮か干潮かも時間や日にちで結構違います。最近僕が行く時間は干潮のさみしい感じがメインです。最近は水面にめちゃくちゃクラゲがいます。沖にいる船も毎日違って、かっこいい船があると嬉しいし、小型の船があると親近感が湧きます。釣り人の数も時間や天気で全然違います。釣り人の雰囲気も、フレンドリーに友達とワイワイしてる人から、ラジオでも聴きながらのんびり釣ってる人まで様々です。イカしたバイクで釣りにくる若者はかっこいいし、古びた軽自動車をガチ装備で釣りするおじさまは人生謳歌してるなって思います。面白いです。

この前は行くか迷ったんですけど、雨の中午後に行きました。釣り人が誰一人いなくて新鮮でした。雨かつ満潮気味で風もそんな強くなくて、光が入らないので水面が紺一色って感じでこれも最高でした。水面に珍しく水鳥(?)がいて、潜って魚をとったりして、しばらくするとどっかに飛んで行きました。

ちなみに、2年生の実習でお世話になったある先生も僕とほとんど同じムーブをしていて、先生が僕と違うのは生協で買うのがチョコモナカジャンボであることだけです。チョコモナカジャンボは流石にセンスの塊ですね、見習いたいです。海辺でアイス食ベる先生をたまに見かけます。

 

 

 

 

 

リサクラ先の研究室はすごく雰囲気が良くて満足してます。

優しくて暖かい雰囲気の教室なんじゃないかなあと直感で感じ取って選択しました。

昨年度からいらっしゃった先生や大学院生の方は何を聞いても優しく教えてくださり、ドンピシャです。今年4月からいらっしゃった先生と院生の方は進んで学生の僕なんかに話しかけてくれて、いろんな話が聞けます。

ある日、どういうわけか僕の方が実験が先に進んでいたので、1年目の先生方に僕が実験のやり方を教える日があって。でも僕が教えるの失敗してその日の実験パーになっちゃったんですよ。で、もう医師として働いている大先輩の1日無駄にしちゃったーと、結構責任感じてたんですけど。

「みんな初めははこんなもんだよ。何事もトライアンドエラーなんだから、失敗して、時には人に迷惑かけながら上達していくんだよ。これからも色々聞くから教えてね!」

この先生は、今でも僕が部屋でぼんやりしてるとたくさん雑談を振ってくださいます。

他にも、僕が睡眠不足と二日酔いで今にも寝床にダイブしたい気分で実験してると、ときたまニヤニヤしながら絡んできてくれる先生がいたり。

去年までの教室の雰囲気は全然知らないけど、この方々が来て、部屋の雰囲気も少し変わったんだろうなと思います。教室員の方々一人一人が教室を作ってるんだろうなと感じています。

 

 

 

 

 

"雰囲気が良い"という言葉は魔性だなと思います。

と、言いつつ僕も入部したときは「雰囲気が良くて!」って言ってましたし、今もそう思います。

 

言葉、というか大抵の物事には、二面性ないしは多面性があると僕は思っていて。

派手であるというのはごちゃごちゃしてるとも言えるし、頑固であるというのはひとつのことに拘れると言えるし、笑顔が上手いというのは自分の考えを表情に出さずに微笑んでいるだけだとも言えます。

それなのに"雰囲気が良い"では二面性を得られないんです。優しいとか、暖かいとか、賑やかとかならわかります。雰囲気が良いって言うのは、例えば声が掛け合いあえる暖かい空気感とか、助け合いの精神があるとかを一般的に言ったりするのかな。

「水泳部の雰囲気が良い」って言うことは、水泳部がもつ多面的な雰囲気における何らかの側面を気に入ったということですよね。すごく主観的で限定的です。そんな感想が僕は大好きです。

 

 

 

 

  

ただせっかくの機会だったので、僕が感じる"雰囲気が良い"について考えてみました。

僕が1年生の時の本新歓の挨拶回りで、入部した理由は部活の雰囲気が良かったからって何度も何度も言いました。

「水泳部の雰囲気がいいってことは、僕が入部した時、それはもうほぼ10年近く前か、その頃から言われてるんだよ。それってすごいことで、雰囲気が良いって事をこんなに月日が経ってもなお新入部員に言ってもらえるってことは僕らとしては本当にすごく嬉しいことで。これからも頑張ってね。」

的な事をおっしゃってくださった先生がいて。

 

あーーーー、いい部活見つけたなって思いました。率直に。だから印象に残ってて。

 

でも、今思い返してみるとおかしな話ですよ。否定するわけでは全くなく。

この数年、入ってくれた新入生を思い返すと結局みんな雰囲気がいいって言ってくれて。でも、その時その時の部活の雰囲気や幹部の雰囲気っていつも違いますよ。どの幹部が良いとかどの主将が優れていたとかではなく、毎年異なる雰囲気をこの3年間間近で感じることができたなと思います。どの時代の水泳部も好きだし、面白いなと思います。

 

 

 

 

 

 

最近、僕は飽き性だとついに自覚しまして。だいたいは理解したな、と思ったらそれへの興味は失われる傾向にあると感じます。ものに限らず景色とか集団とか物語とかスポーツとか人間とか、どんなものへの興味でも、です。

そんな僕が今でも交流している古来からの友人とか、大学卒業後もこいつとはしばらく会いたいなって人を想像して、何でそう思うのか検討してみたんですけど。総じて面白いんです。

少しずつ、でも確かに変化する何かがあるんです。突然爆発的な事を始めそうな禍々しいものが感じられるんです。僕に無いものをたくさんもっているんです。やっぱり面白くて面白くて仕方ないんです。

 

自分と同じ感性を持って、特に大きな変化もなく、いつも会う前は一切の緊張をせず安心して会える人といれたら最高に幸せだと思います。最高に楽しいと思います。でも、面白く無いんですよ。

グアムに住んでる人がサイパンに旅行行くかな。

 

 

 

 

 

 

3年以上経ってるのに、僕が水泳部にまだ珍しく飽きてないのもそういうことなんじゃ無いでしょうか。neoが言ってたけど、個性が強い部員が個性を出せる場所って意外となかなか無いよね。目指す地点は同じだけど、毎年、いやなんなら毎月少しずつ空気を変えて行くこの部活は、かなり面白い部活だと思います。

「変わらないことがあるとすれば、皆変わってくってことじゃないかな」ってことなんですかね。

2年くらい前の僕の考えはこれとは真逆だったんですけどね。自分ってこんなに変わるのかあってここまで書いてて恐ろしく思いました。

 

では、もし興味を持ってくれたら嬉しいです。興味を持ってくれないのだったらそれもまた嬉しく思います。

 

 

 

これからも。入ってくれた新入生、これから入ってくれる未来の新入生に入って良かったと思ってもらえる部活にできたらと思います。

新入生ブログはやるんでしょうか。やるよね、多分。

幹部終了時のブログをやるかは考えておきます。

 

 

 

 

では

ではではではでは

各位、本日も良い夜をお過ごし下さい。