医水民の日常

横浜市立大学医学部水泳部のブログです。

春は寝てたい

はーい、何とかバトン受け取りました。
どーも。なんとか2年生に進級ができたガリ男くんです。でも最近では体重が増えました。春休み、一日一食サラダ生活を送っていたのになぜでしょう。多分、僕の体はセルロース分解酵素を手に入れたのだと思います。うれしい限りです。


まず新入生の皆さん、本当におめでとうございます。数多くの大学の中から横浜市立を選ばれ、そしてその合格を勝ち取ったことは本当に拍手喝采に値すると思います。そろそろ始まる大学生活に心躍らせているでしょうか、もしくは新たな地での生活に不安を感じているでしょうか、またはどちらともいえない感情が綯交ぜになっている時期でしょうか。
PC上では皆さんのそうした気持ちは僕には全く分かりませんが、このブログを見ているってことは、医学部水泳部(a.k.a. 医水)に興味、関心を寄せているからでしょう。


ここからは、約1年間ここ医水の環境で水泳を嗜んできた僕が、どうして医水に入部した理由をざっくばらんに説明したいと思います。

さて、みなさん、入学手続きの際、少し横市の周りの環境を散策をしましたでしょうか?
僕は入学手続きの後、特に目的のない旅に出ようと思っていたので、散策を少ししてみたんですね。そこで気づいたことがあります。


海がめちゃくちゃ近い。


本当に目と鼻の先ってこのことを言うのだなと実感しました。「もしここで関東大震災が起こったらどうなってしまうのだろう…」当時の僕は、それを思うと言いようのない恐怖に襲われました。
最近では東北の大震災や熊本の大震災、少し前をみると神戸の大震災や信州の大震災、いつ関東で大震災が起こってもおかしくないのです。そんな中、僕は6年間この海から近い大学に通い続けるという選択をしてしまった。
どうにかして来るべき震災から生き残る術を身につけなければいけない。いや、この地では震災よりも2次災害である津波から身を守る術を会得する必要があると、僕は強く思いました。


さて、この話がどうして僕の入部の理由になるかは聡明な新入生の方は気づいたと思いますが、そうです。僕は津波対策のために医水の門を敲いたのです。


「なに、この人頭がおかしい」と思う人もいるでしょう。よく言われます笑
でも確かに海で泳ぐこととプールの整った環境で泳ぐことは全く違うように思われます。
僕も最初は何とかして泳げるようになる程度しか考えていなかったのですが、入部してから練習を重ねるにつれて実はかなり似ているということがわかってきました。
そのいくつかを説明していきたいと思います。


1.Hypoという練習。
この練習ではHypo6みたいに書かれてあって、この練習では6回水をかいてはじめて1回呼吸ができます。
そうです、津波に飲み込まれてしまっては常に呼吸ができるとは限りません。この練習ではそうした呼吸制限の条件下に耐えうる能力を鍛えることができます。


2.UWという練習。
これはUnder-Waterという練習でUW15mでは水中で15m進むまでは呼吸してはいけません。その際、使っていいのは足の動きだけ。
かなりキツイ練習なのですが、これも波にのまれてしまった際に呼吸を堪える練習になります。


3.HardやALLOUTという練習。
これはとにかく全力で指定された距離(たとえばHard15mなら15m)を全力で泳ぐという練習です。
僕はこの練習が一番津波対策に有用だと思います。ただ全力で泳げばいいだけなので、津波と何の関係もないように思えますが、実はこの練習をするときプールでは大きな波が立ちます。
そうです、スイマー全員が全力でとにかく泳ぐのです。しかも一度に6人も。波が立たないはずがありません。この環境で普通に呼吸をしようものなら波に阻まれうまくできません。
この状況下でも進まなければ練習は終わりません。必死にもがき、懸命の思いで呼吸をするのです。これがまさに津波に飲み込まれ、海に放り出された後必死の思いで陸に戻ろうとする状況とまさに似ているのです。


どうでしょう。意外にもプールでも津波対策が十分できることがお分かりいただけたのではないでしょうか?
僕と同じように少しでも危機感を感じたらぜひ医水を訪ねてみてください笑
医水のみなさんは、こんな僕でもやさしく受け入れてくれるような温かな雰囲気の方が多いので、気軽に訪ねてみてくださいね!


今度は、八景キャンパスのプールで皆さんに会えることを楽しみに待っています!それでは、次は学業、水泳に真摯に取り組む意外とおてんば娘な医学科スイマーです!ではバトンタッチ〜。