今回はとある少年にまつわる物語を紹介します。
あるところに、食べることとカラオケが大好きな半袖少年がいました。
彼は先週横浜なんとか大学の医学部に入学したばかりのフレッシュマン、これから始まる大学生活への期待に胸を膨らませ、友達と金沢なんとかキャンパスを歩いていました。
「ちょっとそこの半袖少年、止まりなさい」
少年はよくわからないおじさんに呼び止められたので、一応足を止めました。
「君はこれからの大学生活をどうやって過ごしていくつもりかね?」なんかおじさんがよくわかんないことを聞いてきます。
「なんですか突然。特に決めてないですよ。まだ部活とか迷ってるし…」
「ほほお、それならここに3枚のカードを用意したから好きなカードを選ぶがよい。選んだカードに書かれた未来を見ることができるぞ。」おじさんは3枚のカードを出しました。そこには「部活入らない」「水泳部以外の部活に入る」「水泳部に入る」の3種類の言葉が書かれていました。
「なんだよこれ。選択肢偏りすぎだろ。どうせ水泳部の新歓だろ、バレバレだよ」
と吐き捨て、「部活入らない」を選びました。
「よろしい。では部活に入らなかった君の未来を見せてあげよう。」
そう言って、どこからか水晶玉を出してきて少年の未来を見せてくれました。
水晶玉に映った半袖少年はカラオケ店にいました。どうやら暇すぎて毎日カラオケに来ているせいか声がガラガラです。
「あ、体重計に乗ってる」
大学は体育の授業がないのでただでさえ運動不足なのに、食べるのが大好きな半袖少年の体重は80kgを超えていました。
「こんな不健康な未来いやだよ、おじさん。別のカードにする。」
今度は「水泳部以外の部活に入る」を選びました。
すると、今度はどこかの運動部に入っている少年の姿が映りました。
確かにさっきよりは健康そうです。少年はとても暑がりなので、全身汗まみれで清潔感がなく辛そうです。しかも先輩に雑用を押し付けられ疲弊しています。
「あ、飲み会だ」
飲み会の様子が映りました。トイレにこもっています。どうやら飲みが激しいようで、少年はトイレで吐いているのでした。
「こういう運動部は辛いかも…、しょうがない最後のカードを」
といって「水泳部に入る」を選びました。
すると、そこでの少年は汗なんか気にせず運動しています。
準備・片付けも後輩に押し付けることはなく、みんなで協力してやっています。
飲み会も穏やかでお酒が飲める人も、飲めない人も楽しそうです。
週3で運動しているので好きなだけ食べても大丈夫です。
そして…
なにより、みんなの笑顔が素敵です。
「この部活に入りたい。おじさん、僕水泳部に入るよ!」
こうして半袖少年は水泳部に入り楽しい大学生活を過ごしましたとさ。
めでたしめでたし(^^♪
…新入生の皆さんも是非この半袖少年君のように部活選び成功させてくださいね!次回は前世が石だったという衝撃の過去を持つあの人です…