医水民の日常

横浜市立大学医学部水泳部のブログです。

下は見ない、上を見る。上にいく。

新歓ブログリレーの途中ですが、卒業生から番外編をお送りします。

1年半ぶりにブログを書くことになり、若干緊張しております。幹部時代に書いていた練習ブログを除けば、普通のブログを書くのはいつ以来でしょうか…1年生かな…


卒業試合、追いコン、卒業式と、卒業生にとって大きな行事が終わってしまい、昨日は学生として参加できる最後の部活でした。医水にきて4年間。練習した回数は400回はゆうに超えているでしょう(数えるのが面倒になり途中でやめました笑)。もう週3回あのプールでみんなで泳ぐなんて日常は戻ってこないんだと思うと、なんだか心にぽっかり大きな穴があいた気分です。「明日は水曜日だけどいかないのか…」と朝起きてからずっと思っています。きっと明日も「今日からもう部活いけないのか…」と思っているでしょう。まあ、なんだかんだで仕事が休みの時は戻ってきそうな気もしていますが…笑(そのときはあたたかく迎えてください、お願いします)


見てくれているかもしれない新入生のために、入部の経緯含め振り返ります。
私は、生後10か月から水泳をやっていました。ベビースイミングで、周りの子たちが泣き叫ぶ中、楽しそうに水に入っていたと母から聞いたことがあります。順調に4泳法を泳げるようになり、小2から中3までクラブチームの選手コースに所属し、週6日で練習していましたが、3年の秋に高校受験のため水泳をやめ、そのまま水泳は辞めるつもりでした。
しかし、高校に入学したら、他のクラスにクラブチーム時代の友達がいて、「一緒に見学にいかないか」と誘われ、そのままその子と一緒に入部してしまいました。当時は強豪校であったため、インターハイや国体、ジュニアオリンピックに出場するような上位のレベルの人たち以外は、平日45分しか泳ぐことができませんでした。高校時代の部活で覚えていることといえば、駐輪場でやる陸トレとだいっきらいだったランニングと地区高校(3年生の引退試合)と異常に長いミーティングとお説教、そんな感じです。それでも、クラブチームにはなかった魅力や人とのかかわりが面白くて、辞めたいときは数えきれないくらいありましたが、なぜか大学受験期間含め高3の3月まで続けていました。3月末にある試合に出て、心置きなく高校も水泳も卒業するつもりでした。が、震災があり、卒業式が延期、試合は中止になり、不完全燃焼のまま、後輩たちやコーチに会うことなく、次の生活へ進むことになりました。
せっかくここまでやってきたのに最後にこんな形で終わるなら、もう二度と水泳なんてやるもんかと思って大学に入学し、新歓のお知らせには見向きもしませんでした(この年は震災の影響のため、ビラ配り等新歓活動は一切自粛で決められた場所の限られた時間でしか行われていなかった)。たまたま当時流行っていたSNSに水泳部の先輩がメッセージをくれ、一度来てみないかと誘われましたが、予定もあったしいかないつもりでした。結局、神様のいたずらでしょうか、急に予定がキャンセルになり暇になってしまい、入部しなくてもただで泳げるなら行くかーと思って初めて横市のプールに足を踏み入れました。あんなに「水泳なんかもうやらない!」って言っていたのに、たった一度プールに入っただけで気持ちが揺らいじゃって…4月の早い段階での練習会(=新歓)に参加したにもかかわらず、入部は少し遅かったですが、水泳のない生活に適応できない気がして結局入部しました。
練習も楽しかったし、2時間きれいなプールで満足に泳げるし、先輩は優しいし、入部するにあたって自分の気持ち以外の障壁は何もありませんでした。初心者から夏の大会で上位を狙う人まで、同じ時間に一緒に練習をこなし、互いに声を掛け合ったり、声出しをしたりする様子は、完全にタイムでレベル分けされ上位レベルの人たちと交流することすらほぼない部活にいた私にとって新鮮なものでした。
1年目は、当時の6コースにいた先輩方の熱意に引っ張られて、その思いに自分も少しでも近づけるように、ただひたすらに練習しました。東医体での男子の2継は、本当に感動し、今でもよく覚えています。
2年目は、今まで自分を引っ張ってくれた先輩方が引退&卒業し、なにをモチベーションに頑張ればいいかわからなくなったこともありましたが、後輩ができ、「いつまでも甘えている場合じゃない、強くならなければ」と思いました。看護大会の4継で、当時の看キャプを十傑に載せることができたのは、本当にうれしかったです。そして、次年度の看護大会で横市が主幹をやることになり、実行委員長になりました。
3年目は、看護大会の成功に引退までの時間すべてをかけました。また、年度当初は新入生指導にずっとかかわり、初心者の新入生がはやく皆と同じメニューに合流できるよう必死でした。4月以降は本当につらい時期でした。大会をつくりあげる大変さ、大変だからこそ見えるみんなの気持ち、あたたかさを深く知ることができました。実行委員長をしながらリレー含め5つもレースに出ることができたのは、みんながいてくれたからです。5レース目、大会最終レースの4継を泳ぎ終わり、力を出し切れなかったと悔し泣きをする現在の看キャプと泣きあい、「このままでは終われないな」と思い、引退しても泳ぎ続けること、来シーズンに雪辱を晴らすことを決めました。
4年目、最後の看護大会で笑えるように、可能な限りすべての時間を部活に捧げました。みんなと幾多のきつい練習を乗り越え、看護大会にのぞみ、個人もリレーも学校対抗もすべて入賞し、メダルを取り、笑って帰ってきました。東医体でも、場所取り、応援、マッサージなどなど自分のやれることは最大限やりました。夏で引退しても悔いはありませんでした。でも、みんなとやる部活が好きで、最後までやりたかったから、昨日まで部活に参加し続けました。合宿も2回参加すればいいところを4年連続4回参加しました。高校時代に達成できなかった「最後の最後までやりきること」をようやく達成できて、心から満足しています。


思い出話がちょっと長くなりました。


こうやって4年間振り返ってみると、本当にいろんなことがあったなあと思います。私は人間的に本当にどうしようもない人であったので、これまでたくさんの方々にご迷惑をおかけし、何度も何度も話を聞いてもらい、励ましてもらい、ここまで来ることができました。先輩方、後輩たち、同期のみんな、誰が欠けても私はいないと思います。愛にあふれた部員たちがたくさんいる水泳部は、本当に良い部活でした。辞めたいと思うときもたくさんあったけれど、辞めずに続けてきて、最後までやり切れて、本当によかったです。


新2年生のみなさん。
本来なら長くても4か月しか一緒に活動できないところ、1年間一緒に練習ができて、本当に楽しかったです。みんな仲が良くて、たのしそうで、その空気のまま練習を一生懸命こなしている様子には、たくさんの元気をもらっていました。できなかったメニューをどんどんこなせるようになっていく様子を近くで見て、ものすごい勢いでタイムをあげていくみんなをみて、一生懸命スイマーのために頑張るマネージャーをみて、「私も頑張らなくては!」と何度も思いました。特に夏以降の半年間、1年生と一緒に部活をすることはおおきなモチベーションの1つでした。本当は、もっとみんなと一緒に部活したいです。みんなと過ごした時間は、本当に幸せな時間でした。みんなのこと、大好きです笑

新医学科3年生のみなさん。
私のほうが2つも学年が上なのに、どっちが先輩だか後輩だかわからなくなるくらいの間柄でしたが笑、一番つらかったとき、みんなの存在が大きな支えでした。新入生指導で形だけでも4泳法泳げるようにし、皆と同じメニューに合流するまでの1か月半、みんなの熱意に支えられていました。指導を終え練習に復帰してからも、死ぬほどきつかった練習を乗り切れたのは、必死に果敢に練習を頑張る姿をみせてくれたみんなのおかげです。個性豊かなメンバーが集まるこの学年がこれからどんな医水を作っていくのか、たのしみにしています。

現幹部のみなさん。
人数が少ない中、9月からここまで本当にお疲れ様です。よかったことも、直していかなきゃいけない点も、いっぱいあったと思います。いろんな困難がたくさんあったと思います。私もいろいろ口を出してしまい、混乱させてしまったり困らせたりしてしまったこともあったと思います、ごめんなさい。みんながつくる部活に半年間いることができて、いろんなことがあったけど、いてよかったなと思っています。みんなそれぞれいい考えや意見を持っているので、それをまとめ上げて、統合していって、夏まで駆け抜けていってください。みんなが満足して納得して後悔なく夏を終えられることを祈っています。

前幹部のみなさん。
幹部を終えてから、こんなに楽しく充実した時間を過ごせたのは、みんながつくってくれた雰囲気のおかげです。このときの医水が本当に大好きでした。みんながつくる部活にいれて幸せでした。心の底から楽しかった。夏が終わってからも、一緒に泳いだり、リレー組んだり、合宿参加したり、いろんな時間を共有できて、私は幸せ者です。たくさん迷惑かけたし、困らせてきたけど、最高の時間を過ごさせてくれて、本当にありがとうございました。

新医学科6年生のみなさん。
幹部時代は、何もできず、協調性もなく、迷惑ばかりかけて、本当にすみませんでした。看護大会も、みなさんがいてくれなければ成功させることはできなかったと思います。つらいことも多かったけど、皆さんと一緒に幹部ができて、部活を支えられて、よかったなと今では思っています。学生最後の年、納得のいく終わり方ができるように、陰ながら応援しています。


追いコンでも述べましたが、もう一度考えて書いてみました。本当はもっともっとたくさん言いたいことはありますが、長くなってしまうので、ひとりひとりへの思いは、昨日渡したメッセージを読んでください笑


新入生のみなさん。
入部するときはこんなに満足して卒業するなんて思ってもいませんでしたが、個性豊かで面白い後輩たち、どんなときも励まし支えてくれた同期、頼れる偉大な先輩方とともに、たくさんの思い出をつくり、充実した時間を過ごすことができました。愛にあふれ、情に厚く、練習は真剣に、はっちゃけるところではおおいにはっちゃけ、ともに泣き、ともに笑える、そんな部員がたくさんいます。水泳はひとりでやるものだと長年思っていましたが、みんなでやる水泳がこんなにも楽しいものだと、みんながいるからこそ頑張れるのだと、教えてくれたのは医水です。つらくても、どん底な気分でも、誰かのためなら頑張れるということを教えられました。医水に入部して、みんなに出会えて、心からよかったと思っています。最後までやりきった私が言うんだから、本当です笑 一度覗いてみても損はないと思いますよ?笑 たくさんの新入生が医水に興味を持ってくれて、入部してくれるといいなあと願っています。


最後に…
私にかかわってくれたすべての人に感謝します。みんなのこと、大好きです。医水が、大好きです。そして、これからもずっと医水のみんなを応援しています。私も新境地でがんばります。
4年間、本当に、本当に、ありがとうございました!!!


明日から社会人 刈田未来