医水民の日常

横浜市立大学医学部水泳部のブログです。

年長者の思い出

ブログの更新が遅くなってしまい、申し訳ありません。
通貨がピーナッツ、東京やドイツを名乗ることで有名な県の者です。

昨日は大会お疲れ様でした。

3年と4ヶ月、ずっと続けてきた部活の幹部を終え、ホッとしている今日この頃です。
みなさんはフォーム練の中、大会をこなし久しぶりに少し緊張もしてきているところでしょうか?
僕は大会の3週間前ぐらいから『あー、緊張するなー、嫌だなー!』と思っていたものです。僕はあまり強気に水泳を出来ていなかったので、こんな感じでしたが、こんな弱気な気持ちに共感してくれる部員もいてくれるかな〜と思っています。

さて、月並みなことを書いてみたところで、ブログを書くことに対してもホッとしてしまいました。
では、これで近況報告とさせてもらいます。
次はじゃあ、一年生のあの人にお願いしてみようかな。
よろしく〜











と、流石にそんなことはしません。

今回は今更ながら、水泳部と私と題して、もう少し続けたいと思います。

まず始めに、僕が水泳部に入部したのは、中高の先輩である井口さんがいらっしゃったからでした。入部した当初は、『井口さんってどんな人だったの?』とよく訊かれましたが、ほとんど話したことも無く、プールサイドでスケボーをやっていた自由な方だと当時のありのままの印象を伝えていました。
井口さんとは大学に入ってから度々お声をかけて頂きましたが、思っていたよりもよく物事を考えていらっしゃる方で、『あれ?何年間か誤解してたなこりゃ』と自分を戒めたものです。井口さんごめんなさい。水泳と勉強を両立していた井口さんの姿勢は見習うべきところが多く、ひょうひょうとしているように見えて、卒業まで追試にかかったことが無いという真面目でストイックな先輩でもありました。

話は戻って医水に入部してから、水泳のブランクが4年以上あった割にはそれなりにタイムは戻っていきました。でもやっぱり自発的な理由で入ったわけではなかったからでしょうか、練習をした気になっていてもタイムの伸びは止まってしまって、期待してくれていた先輩達には申し訳ない気持ちと恥ずかしいなという気持ちでいっぱいでした。
それでも、来年以降に繋げるようにと先輩方にリレーのメンバーに入れて頂いたことは今でも感謝しています。
まあそんなこんながあり、練習してもタイム出ないな〜、いやでもレースの時はなんだかんだ言ってしっかり集中してやるか!なんてのを繰り返しながら、水泳をしてきたわけです。そんな感じで過ごしてきましたが、やはり自分の中でBestが出た時は、誰に何を言われてもこの練習は間違っていないと自信を持って練習をしてきた期間の後に来ていました。外から仕入れた情報で理論武装するのも大事だし、感情を伴った自分流の練習も大事な気がします。12月に1つの山を持っていって、またみんなのBestが出る事を応援しています。頑張ってね。

さて、これまでの医水民の日記を見ていても、みんな楽しそうな生活送ってるんだなと思いました。一方で僕はそんなに出かけたりしないので、人に伝えられるような、そんな楽しい内容はないかなという感じです。つまんない人生ですねって?やかましいわ。
と、ひとつっこみ入れたところで、今回は元偉い人目線で、現幹部との一方的な思い出を綴っていこうと思います。あくまで一方的なので、書かれた人は覚えていないかもしれないんだけど、まあそんな事もあったかなと思って勘弁して下さい。


荒木雄至
この男には、部活1調子いい奴だな〜。と思わされました。先輩を先輩とも思わぬスタンスで弄り倒すその姿勢には、『おっ、そこもいっちゃうの?へ〜。あっ、そんなことまで言っちゃう?先輩怒ってないのあれ?大丈夫なの?』と勝手に心配をしたこともありました。でも、あれは彼らしいコミュニケーションの取り方なんですね。色々な人からの話を聞かせてもらう立場でしたが、いじりがキツイよって冗談のように言う人はいても、荒木のことを悪くいう人には会ったことがありません。不思議な男だなと改めて思います。まあ、練習を誰よりも一生懸命しているし、そうかな。主将中に至らぬことも多かったと思いますが、感情的にならずに、冷静にアドバイスをくれたこと感謝しています。今度は自分で作れる立場なので、頑張って後輩を引っ張ってください。またこの1年も頑張って、来年の8月に、このために頑張ってきたんだと言えるといいね。今年はその言葉を聞いて鳥肌が立ったし、僕の脳裏にはいつまでも鮮明に焼き付いていると思います。プレッシャーをかけると悪いからあまり言いたくはないけど、東医体の感動を来年にも繋げられるよう応援しています。


石阪麻莉
彼女は才色兼備で気回しも出来る人物です。でも、僕が一番好きな石阪ポイントは『人のことってそんなに気になりますか〜?私全然知りたいと思わないんです笑』という所。これは、人に興味がありませんというスタンスでは無くて、むしろ逆に人を気遣えている人の出来ることかなと感心したことが度々あります。後輩をご飯に誘ったり、友達との飲み会のノリが好きと言う中にも、そんな石阪ポイントがあったりして、見習わなくてはと思わされます。大人な女性とは彼女のような人を言うのかなとそんな印象です。人の立場を立てるというのは一人称な視点だけを持っていては到底出来ることではありませんが、石阪さんには合宿、GW旅行と色々な所で立場を立てもらいました。感謝しています。部活以外にも活躍して、刺激をくれる人なので、そんなとこも好きな石阪ポイントです。水泳にも自分なりの視点を持っているのが伝わってきたので、自分なりの水泳道を進んで頑張っていくこと、応援しています。400Frを泳ぐ姿なんか、見ていて気持ち良さそうでした。


小林卓雄
卓雄くんは、僕が唯一下の名前で呼んじゃう部員です。小林姓の人が多いからなんだけど、やっぱり小林!とは呼べないよね笑。大きいしね。あっ、これは関係ないか。卓雄くんは内に秘めたるイメージが強いです。僕が主将になる前は割とガツガツと周りにアピールして自分自身を奮い立たせていたけど、卓雄くんは自分の中で自分を鼓舞しているのかな。リレーでセレクションがあった時なんか、泳ぎ終わってから『あ〜、この一週間ずっと緊張して嫌だったんですよ〜』なんて言ってました。おお、卓雄くんでも緊張してたんだなと思ったけど、やっぱり内側で戦う人なのかなとその時改めて思いました。内側の戦いは周りには見えないから1人疲れることもあるかもしれませんが、ひたむきに頑張っていれば分かる人には分かると思います。先輩達が勝手に心配してお世話を焼くこともあるかもしれませんが、その時はよろしく笑


南雲圭介
僕の心の相方、南雲君です。南雲君には言わなくて良いかなと言うことも色々と言って聞いてもらってきました。『すいません、教習所なんで部活休みますm(_ _)m』と悪びれずに何度かメールをしてきた時は流石にカチンときて、『休む理由は嘘でもいいから、工夫しろよ!』と伝えたような気がします。それから休む時は、【きちんと】体調が悪くなるようになってくれたので、良かったです。一様、欠席連絡はそれらしい理由にして欲しいと思うのが主将の常ですからね。いや〜ちゃんと真っ当な理由を書けるようになって良かったです。感心、感心。って、そんなわけねぇだろ。部活来なさい。まあ東医体前はちゃんと来ていたし、幹部としてはまた違うのでしょう。こんな南雲君ですが、やはり人の事には干渉せず、その一方で自分の人生をネタとして提供出来てしまう所、大好きです。水泳では、リレーで欠員が出る度に何度も無理を押して穴を埋めてくれました。なので、昨年のタイムがあまりの伸びていなかったら僕のせいです。タバコよりもお酒よりも僕のせいです。ごめん。でもやっぱり本当は、タバコのせいです。やっぱり謝りません。今年は特に100m以上の活躍に期待しています。頑張ってね。


鳴釜ゆり子
この人とほど『えっ、本気で言ってんの?!』と思わされた人は居ないです。入部した理由が宇宙人に連れ去られてどうのこうのと言っていたのは、皆さんの記憶にも強烈に焼き付いていることでしょう。個人的なエピソードとしては、部活に遅れて来ないでねとメールをすれば、『私は中高と遅刻常習犯ですからね、そう簡単には治りませんよ!』と何故か強気なお返事を頂いたことがあります。僕はあまりにも当然のように言ってくるので戸惑ってしまい、『あれ?僕の知ってる文化ではこんな返しになるはずは…。あっ、やっぱりこの人違う星の人だったんだ。なるほど、違う文化もこちらが理解しないとダメだよね。それにしても、宇宙人っていたんだな〜』と自分を納得させるしかありませんでした。その後も、『私は部活に参加していますが、姿が見えなくなる薬を飲んでしまったので、皆さんには見えません。よろしくお願いします。』という、やはり現在の地球人では到底納得のいかない内容のメールをしてきましたね。そんな彼女ですが、看護大会の最後に『よく部活を休まないで、ミーティングでいつも何か言ってよく場を締められますね。凄いなと思います。』とお褒めのお言葉をくれました。鳴釜さんのような人から褒められると人は尚更嬉しくなるのではないでしょうか。これからも人を褒めて伸ばしてあげて下さい。そしてたまには地球人に新たな英知を提供して下さい。よろしくお願いします笑


北井柚季
北井さんは入部を決めてくれたのが1年生の5, 6月?と遅めでした。その当時はこのままだと当時の看3(今の看4)のマネさんが抜けたら、マネさん1, 2人になんの?はたまたマネさんなしで部活やってくの?という感じ。自分が主将になる時に、そんな経験の無い医水スタイルになるのかな?どうしよう…。と焦っていた時に、『私、入部します!』と言ってくれた、あのミーティングのことは忘れられません。今でも感謝です。本当にどうもありがとう。他には、合宿中に疲れすぎて倒れそうな中、頑張って仕事をこなしていたこと、八王子のやんちゃそうな後輩を紹介してくれて、『あっ、この怒らせたら間違いなく後ろから怖い人出てくるんだな』と思わせてくれたこと、旅行中に音楽への熱い想いを聞かせてくれたこと、返信は要らないと言っても毎回何かしら応援のメールをしてくれたこと、なんかが凄く記憶に残っています。マネさんは特に、水泳はしていないけど、他の分野では何か一つ持っている人が多いわけで。北井さんは凄く良い意味でそんな外側からの視点も持てている人ですね。僕は水泳苦手なんで、また音楽の話で相手して下さい。また盛り上がりましょう。家が遠いもの同士としても、応援しています。頑張ってね。


澁谷美帆
プレーリードッグも可愛らしいけど、僕には可愛らしい女の子にしか見えたことがありません。しぶみほさんです。しぶみほさんは、看護科の実習を除いたら、出席率1番の部員さんだったと思います。危うく主将である僕も出席率で負ける所でした。さすがです。『練習辛かった?』『辛かったですよ〜ニヤニヤ』の下り、大好きでした。でも、誰よりもコースを上げて、自分に挑戦する下りも同じぐらい大好きでした。これは下りとは言わないか笑。初めて会ったのは、4月の新歓時期、ダイエーの下の定食屋さんでした。何人か新入生が来ている中で、どうもスポーティーな感じの子がいるな〜と後ろのテーブルで見ていました。『高校は陸上部、うんうん。水泳も昔やってたの?でも、女バスも見たいって?へ〜、じゃあ水泳部は望み薄かな』なんて会話を先輩としたのを覚えています。その当時の僕には全く水泳部に入りそうなイメージが無かったのです。それが今は、誰よりも部活に参加してキツイ練習も嬉しそうにこなしてしまう、しぶみほさん。メニュー説明やちょっとした話の時に、誰も返事をしなくても彼女は頷いて話を聞いていることをアピールしてくれていました。その姿勢で何度救われたことか。これから人の前で話す機会がある人は、そんな優しさに気がつく事があるかもしれません。あと1つよく覚えているのが、好きなタイプの男性は『顔は気になりません、面白い人です』という事です。いや、これを訊いたのは南雲君であって、僕ではありません。でもやっぱり、ほっこりとさせてもらった覚えがあります。看キャプへの色々な想いがのしかかることもあるかもしれませんが、誰よりも表に出さず、練習を直向きに頑張ってきたのをみんなが見てきているで大丈夫です。頑張れ!


平田優
品川経由時代はお世話になりました。平田さんです。昨シーズンはやっぱり沖縄感あるなと思うことがしばしばありました。沖縄感、やっぱりいいですね。ホッとすることが多かったです。これはまだ彼女が1年生の時の話ですが、終点である品川駅に着いた京急の中に1人ぽつんとまだ寝ているお客さんがいたんですね。僕は『酔っ払ってるんだろうな〜、駅員さん大変だな〜。』ぐらいにしか思わなかったんですが、平田さんは心底心配した表情で、『大丈夫ですか!』って声をかけにいきました。身体をいくら揺すっても全く微動だにしなかったお客さんにひゃっとしましたが、平田さんの声かけの甲斐もあって、しばらくしてから無事にお客さんは目を覚ましたのでした。あんまし、関わらないでおこうと思うことも多い中で、純粋に勇敢に人の心配をした彼女の素直さには気がつかされることが多かったです。実はだれより大都会に住んでいる平田さんには、そんな真っ直ぐさを貫いて欲しいと勝手に期待しています。いい笑顔してます。頑張ってね。


宮下智葉
初めてあった時は仔犬のワルツ、今会えばPolonaise No.6 Op.53 “Heroic”が流れ始める(僕の頭の中でね)、そんな思い入れのあるミヤトモさん。入部当初から新入生がまだいなくても水泳部へ愛を注いでくれていました。1年生の時から泳いでみなと言っても頑なに泳ぎませんでした。自主練はしてた時あったよね。ミヤトモさんが1年生の時のGW旅行では、入って早々なのに皆の写真を取って1人1人にメッセージを入れてプレゼントをしてくれました。誕生日の寄せ書きにリトルグリーンメンを書いてくれたのもミヤトモさんだったな?そんな、ミヤトモさんにはこれまで僕が会ってきた人の中でも、1番感心しているポイントがあります。それは言葉で表現するのは難しいんだけれど、本当にちょうど良い真面目さとくだけた部分の融合と言うか、そんな感じです。人からうるさく言われたら普通はしゅんとするか、倍返しだ!となるのが人の常だと思いますが、彼女は違いました。なんでしょうか、こう、さっぱりとしていました。さっぱり感を出せるのは大したものだなと、なんかこう安心出来る人だなと感心しています。実は心の中では…なんて邪推はする気もしません。出会ってからの印象から考えると、来年の今頃にはエドガー作曲の『Pomp and Circumstance 威風堂々』が流れる人物となっていそうです。本当に人として面白くて、いい子だな、改めて。


なんでしょうか?気がついたら、金八先生が卒業式で生徒1人1人に何か言うみたいなノリになっていました。意識してそんなに暑苦しくならないようにしたつもりですが、どうかな笑。最初は1人3行ぐらいにしていたのですが、少しずつ増えて、じゃあこの人のももう少し書くかとやっていたら長くなってしまいました。あいつのは長い!こっちは内容があるけど、こっちはない!なんていう人がいそうなのが医水なので、バランスは結構考えたつもりです笑。難しいこと考えないでね笑。

僕は部活外での部分ではあまり部員と関われる時間がなかったのですが、僕が部活を通してそれぞれの人と作らせて頂いた思い出から、『へ〜、この人ってこんなエピソードあったんだ』と皆が知らないような、その人の一面を知ってくれたら嬉しいです。
綺麗事ばかりを並べたと思われるかもしれませんが、実際には一緒に部活をしていく中で、先輩後輩関係なく『何言ってんの?この人』と苛立つことやがっかりすることもあったし、そう思われることもいっぱいあったと思います。『でもやっぱりああいうとこ好きだわ』とその人の良い面にも目を向ける機会が貰えるのが部活の良いところのような気がしています。

最後に卒業された井口さんと酒井さんから頂いた言葉を。

豊田:『井口さんがいなくなって寂しいです。アドバイス頂ける人が居なくなってしまうと不安ですね』
井口さん:『豊田、俺らの時代に正しかったことが、今正しいとは限らないんだよ。だから、アドバイス貰おうなんて思わなくても大丈夫。』

酒井さん
『先輩が後輩に嫌われたくないから、知らん顔して適当でいいやってしてたら、誰かを裏切ってることになると思うよ。憎まれても何年後かに、「あっ!言われといて良かった」と思われる方がいい。』

このメッセージはふとした時に自分を励ましてくれていました。幹部として判断が難しいとき、疑心暗鬼になる時に、少し頭の片隅に入れておいてもらえると何か得るものがあるかもしれません。先輩方ありがとうございました。

今回は時間の都合で幹部のことしか書けませんでしたが、医1, 看1、医2の現役部員も頑張っていた姿を見てきました。そんなみんなが現幹部の背中を見ながら、充実した1年間をまた過ごしてくれることも期待しています。
一生懸命やってる人は美しいです。

それでは、幹部のみんな、1年間(もうあと10ヶ月か)頑張ってね。心より応援しています。

PS:
別に退部とかしません笑
また相手してね笑


それでは、次は1年生で面白い記事かいてくれそうなあの人に回します。よろしく〜。