医水民の日常

横浜市立大学医学部水泳部のブログです。

世界の何々

沖縄っ子から日記を受け取りました。私は誰でしょう。何て言ったら分かるかな。
八王子に住んでます。UFOって言われて困ってる。これでもわからない人は多いと思いますが、読んでいるうちにわかると思います。でもちょっと長くなってしまったので最後にはわかるようにしておきましょう。

これを書いている今日は3月12日です。受け取ってからはだいぶ経ってしまいました。3週間になります。そろそろ書けるかなと思ったのと、明日から合宿ですのでいつものように日記を滞らせてしまうとよくないな、いつものペースだと年度明けてしまうし、ということで書き始めました。
受け取るとまず考えるのは、次は誰に回そうかな、ということで、皆今頃何してるかな、となります。
明日から3日間合宿です、ということで荷物の準備をしているかな。いや、旅慣れているあの人なら荷物の準備はぱぱっと終わらせてしまっているな、あ、あの人は最終調整でメニューを見直しつくしているだろうか、そしてあの人はこれから始まる合宿をものともせずに日課の激しい筋トレを始めているな。よし、その人にしよう。


ところで昨日は3月11日でした。もうだいぶ経ちますがあの時間に皆さんは何をしていましたか。
私が入学する前、今年ご卒業のある方のお話によると医水の合宿の最中だったそうで、丁度昼休みが終わった時間でしょうか、プールは荒れた海のように波立ち、ガラスは今にも割れそうにビリビリいっているプールホールで当時の医水民たちが恐れおののく中、その人はものともせずスタート台に立ち、今にも飛び込もうとしていたそうです。
私はというと、もはや思い出せないんですが、確かなのは、これからの生活が決まって、かといって何をするわけでもなく、揺れが収まると同時に食卓から這い出し、今のは!とテレビのリモコンに手を伸ばしたので、食卓でおやつでも食べていたんでしょう。
で、昨日は何をしていたかというと、呆然と空を仰いでいました、ということではなくて、
とある輸入生活雑貨店でリコリス菓子を見つめていました。
皆さんはリコリス菓子を食べたことがありますか。私は食べたことが無いんですが。
私はグミが好きで、昔から時々ドイツ製のあの強い弾力のあるグミが食べたくなってはとある輸入生活雑貨店へ足を運ぶんですが、そのたびに目当てのグミの脇にあるあるものがずっと意識の端にありました。
真っ黒なまるでタイヤのゴムのような、それもパッケージにもそのまま自転車のタイヤとして描かれたそれにお菓子のキャラクターが乗ってサイクリングを楽しむ絵が描かれていたりして、一体どんなお菓子なんだろうと漠然と思っていました。
それがリコリス菓子だったというわけですが、最近ひょんなことからリコリス=甘草と知って、頭の中とつながったのでちょっと調べてみようという気になってウィキペディアで調べてみました。

以下引用
リコリス菓子(リコリスかし、licorice candy)とはスペインカンゾウリコリス、甘草の一種)の根およびアニスオイルで味付けされた菓子である。
アメリカやヨーロッパで古くから親しまれ、子供から大人まで幅広い人気がある。食感は飴よりグミに近く、光沢を帯びた真っ黒な色をしている。黒い色は食品着色料カーボンブラックで着色される。グミの様な歯ごたえはゼラチン、光沢は蜜蝋を添加することで出している。米国ではひも状やチューブのように長い製品が多い。オランダや北欧ではサルミアッキのような塩味がありアンモニア臭のするリコリス菓子が好まれるが、これらは塩化アンモニウムで味付けがされている。製造元や地域によっては、グミの様な歯ごたえが無い硬い飴のリコリス菓子も製造されている。 日本人の味覚には合わない場合が多く「タイヤのゴムのよう」などと評される。

…などなど…
他検索するにつけ、広く受け入れられているのになぜか日本人には不評なお菓子らしいということでした。
見た感じそのまんまタイヤのゴムのようだし、それはお菓子のパッケージを見ても味を受け入れている人たちも認めていることのようだし、その見た目のものをおいしいお菓子、そもそも食べ物と思えるのかな…と、
ここにきてものすごい文化の違いというか味覚の違いを感じてしまったわけですが、けれどもまだネットで調べただけのこと、実際のところは自分で調べてみようと言うことなんですが、躊躇せずにはいられませんでした。
買って食べてみて、二口目はないほどの受け入れられなさだったらどうしよう、例のお菓子の量を見ると結構しっかり量があるし、まあ量の少ない別のものを探してくればいいんですが、
そういうことより、自分以外の人にも食べてもらってどれくらい受け入れられるものなのか見てみたい気もするし、ここは医水民の皆にも是非味わってもらおう、と思ったわけです。

きっと食べたことある人もいるよね、私リコリス菓子って聞いたこと無かったけど実は結構評判なのかな…
海外の受け入れられない味大会みたいなものがたまに文化祭であるけど、ひょっとしてそういうので定番の味だったりするのかな。シュールストレミングとかは聞いた事あるし、実際横市の文化祭で一年生のときに食べてるの見たことがあるなあ…食べている人だけでなく周りにいた司会者も壮絶な顔とコメントをしていたので、ああ、すごいんだと思ったけれど私は離れたところでお好み焼き売るのに必死だったし味を知らないし…

それに日本人が食べるものでも例えば食材の原料の姿そのままなものとか見た目のきついものとかは、それを目にしたことがない人たちに見た目も味も受け入れにくいらしく、「世界の何々」と検索すればいろいろでてくるけれども、
見た目がとくに受け入れにくいわけではないのに味の評価に地域差が見られるものはおやと思いますね。
まあリコリス菓子は見た目からしてお菓子に見えないと言うか…ウオッホン、いや、まあネットでも評判だからいいか…

まあそんなわけで、食べたことないので食べてみたいという人は勿論、
ああそれよくある、でもまた味わってあげてもいいよという人も是非一緒に食べましょう。Y.NRKMでした。
それから来週は卒業生の皆さんともお別れですし、ここはやっぱりリコリス食べて過ごしましょう。では。