医水民の日常

横浜市立大学医学部水泳部のブログです。

入学式前夜物語り

出版社 YCUMS会計社    作者 MB

 チャラらーチャチャチャちゃら〜♪けたたましいガガの『poker face』で目を覚ました。
今日から私も4年になり、病院の10Fで授業を受けることになっている。
計画停電の影響で、電車の遅れを見込み、いつもより30分早く家を出たせいか、かなり早く大学についた。少し緊張しながら病院のエレベーターに乗り込んだ私は、同じ部活でお世話になっているいけみさんに出会った。
『いけみさん!おはようございます!』
『あ、まーぼー。おほほほほ。おはよぉ〜・・・どうしたの?』

さて、ここで問題である。
彼はなぜ私に『どうしたの?』と問うたのであろうか?
1、突然私が現れたから。
2、私の顔がヒラメに似ていたから。
・・・どちらも不正解である。
正解は、『私の髪が紅かった』からである。

そう。
私は3月某日、M教授という恐ろしい教授に『こんの金パめ〜!!!』と怒鳴られた上、バリカンで髪を剃られるという世にも恐ろしい夢を見たため、髪を真っ黒にする決意をしたのだ。
薬局にいき、
『新色☆春のモテ色♪ 大人かわいぃ 甘めの黒(赤系)』
というパッケージを見つける。
もちろん、この時の私には『新色☆春のモテ色♪ 大人かわいぃ 甘めの黒赤色)』という文字しか
見えていない。意気揚々と、箱を手にとりレジに並びマイホームにて『節約♪』とか
鼻歌を歌いながら染髪していた・・・しかし、もう多くのみなさんがご存じのとおり、
まさにこの瞬間、私の髪は『紅く』なったのだ。
シャワーを浴び、鏡の前に立った私は、


驚きのあまり言葉を失った・・・。


さて、そんな回顧録はどうでもよいのだ。
今日は、重大な落ち話を読者のみなさまに伝えなければならないのである。

午後5時、私は水着に着替えてプールサイドに立っていた。
すぐそばには、田中、南、片桐。対岸には横井、そして水着を忘れた石賀とモチヅキとニレイがいた。また、みおとえみは旗を片づけていた。
みな地震の被害を受け、そのままになっていたプールを必死に片づけていた。
そして・・・小林(さ)が学務に入水許可をもらい、戻ってきたときにその事件は起こった。
男子がプールサイドから赤台を水中に落とし、女子と米氏が水中で配置をきめていたのだが、
今から考えると、石賀ともちづきペアは横井ニレイペアに比べると最初から少々リズムがおかしかった。
「1,2ぃ〜の、3!」どぼん。赤台が次々と水中に投げ込まれる。
横井ニレイペアはペースよくどんどん投下していく。
私も田中と二人で石賀もちづきペアの赤台を受け取ろうと身構えていた。
その時だった。
「1、2ぃ〜の・・・3!」
どぼん!!!
「・・・!!?」
赤台は未だにプールサイドに石賀とともにいた。
・・・落ちたのは・・・
・・・・モチヅキだった。
彼は、どうやら着衣水泳がしたかったようである。

もうこの後は、言うまでもないであろう。
モチヅキは、横井ニレイペアに赤台の代わりに再び水中に投下され、
水中に潜む米氏の餌食となったのだった・・・。
もちづきの体を張った見事な演出に、心から拍手を贈りたい。
また、4月23日の医科歯科戦ではさらなる活躍を期待したいものである。

長くなってしまったので、本日の執筆活動はここまでとする。
次号は、・・・そうだ。彼に頼むとしよう。