医水民の日常

横浜市立大学医学部水泳部のブログです。

secret base

もう夏休みの人も、実習中の人も、試験前でヒーヒーいってる人も、皆さんお疲れ様です。こんにちは、出来マネの美女からバトンを受け取りました!いい石の日改め、良い医師の日にこの世に生を受けたメディ女スイマーが今回は筆をとらせて頂きます。

この間You◯ubeを見ていたら、動画の前に流れる広告で、懐かしい曲を耳にしました。ZONEの「君がくれたもの」という曲なんですが、ご存知の方も多いでしょうか。アニメ「あの花」が実写化されるという事でその宣伝のバックに流れていたのですが、私にとっては自分が小さい頃に放送していた、キッズウォーというドラマの主題歌だった思い出があります。キッズウォーが放送されていたのもちょうどこんな夏の時期で、当時は井上真央ちゃん(主演です)可愛いーなんて思って主題歌は聴き流していたような気がしますが、あれから15年以上が経ちメロディーをふと思い出すことはあっても、歌詞やタイトルはすっかり忘れてしまっていた曲に久しぶりに遭遇して、何だか嬉しい気分になりました。
この曲の歌詞をざっくりとまとめると、出会ってから別れてしまうまでの友達同士の夏の思い出が詰まったような内容になっているのですが、その中の一節に「最高の思い出を」という言葉があります。
現役最後の夏の大会、そして引退を目前にした今、改めてこの曲を聴いて感じることは、私が医水に出会ってからもうすぐお別れを迎えるというこれまでの間に、医水ですごさせてもらった日々は、まさに最高の思い出であったなということです。
日々の部活でしょうもないことで笑い合って楽しかったことも、試合で人のレースを見て感動したことも、部員の強さや優しさに触れたことも、辛かった練習も、自分が情けなくなったり、腹が立ったり傷ついたりしたことも、振り返ると全部かけがえのない、最高の思い出だと感じます。そんな思い出を作れたのも、医水だったからだと信じていて、今はただみんなにありがとうと叫びたいような気持ちです。

医水は良い意味でお世話好きな人たちが多いようなイメージをずっと私は抱いてきました。部員一人一人のレースをみんなで全力で応援するのはもちろん、他の人のベストが出たか気にしたり、泳ぎのアドバイスをし合ったり、練習で元気がない人がいたら声をかけたり、悩み事があったら相談に乗ったり、自分が疲れていたとしてもそれよりもお互いを気にかけて労うような、そんな雰囲気が自然とあってそこが私の大好きなところでした。私が医水に入部してから引退していかれた先輩方がいて、入ってきてくれた後輩達がいて、個性豊かなメンバーが集まってその度に少しずつチームのカラーも変わっていく中で、そこだけは変わらない、そしてこれからも変わらずにずっとあって欲しいところだなと感じます。

今でこそこんなに温厚な(←)感じの私ですが、入部したばかりの頃は割と毒舌気味で、同期をビビらせていたような記憶があります。そんなキレキレの性格のうえ、もともと人に干渉するのもされるのも苦手だった私は、医水に出会ってお世話好きな人々と初めて関わって笑、他人にこんなに気を遣える人たちがいるのかと最初とても驚きました。でも戸惑いながらも全然嫌ではなくて、むしろ嬉しくて心地よくて、次第に医水という場所が、来ると安心できる秘密基地のような(ちょっと大げさですかね)、そんな存在になっていたように思います。

今思えば生意気で自分のことしか見えていなかった一年生時代、コミュ障過ぎて後輩と話せず、もっとコミュニケーションをとれと先輩に叱られたこともあった二年生時代、そろそろ反省し出した三年生時代、後輩でいられた頃はただその環境に甘えてふわふわしているだけでしたが、現役部員として部活に関われる最後の1年をついに迎えるとなった時、思い立ったことは個人主義的な自分を変え少しでも医水への恩返しをしようということでした。四年生にもなってやっとそんなことを言っているなんて何を考えているんだと思われそうですが、どうしようもない人間なので気がつくのも遅かったという次第です。許して下さい。何はともあれ上手くできていたかどうかは分かりませんが、自分のことより周りの他の部員のことをまず考えよう、ということを自らに課した1年間でした。

私は水泳という面では足を引っ張るばかりで、また素晴らしい幹部の皆々の中において部活にこれといった貢献も出来ず、不甲斐ないことばかりではありましたが、もし医水の持つ温かな雰囲気の一部分にでもなれていたなら、こんなに嬉しいことはありません。

先輩、同期、後輩、尊敬出来るたくさんの人と自分を変えるほどの出会いをもたらしてくれた医水という場所への感謝の想い、そして医水の皆さんがくれたもの、これからもずっと忘れません。

看護大会、東医体まであと残りわずかですね。目標に向かって必死に努力してきた人も、忙しい中で一生懸命練習に参加して来た人も、様々だと思います。それぞれが目指すところは違っても、一つのチームだということはもう皆さん良くわかっているのではないでしょうか。一丸となって大会に臨み、そして皆が最高の結果を持ち帰れるよう祈っています。

とりとめのないことを書いてしまい、ずいぶんと長くなりましたがやっとバトンタッチです。幹部リレー、まだまだ続きますよ〜!